慢性疲労症候群の治療方法 

慢性疲労症候群は原因がわからないものの、「治療できない」、ということではありません。慢性疲労症候群の治療は各症状に合わせて、それらを緩和することに焦点が置かれます。「睡眠」、「認知力低下」、「うつ病・不安」など各症状に合わせて様々な治療法が存在します。
具体的には下記の治療方があります。

《非薬物療法》
-認知行動療法(感情や行動の負のサイクルを断ち切る)
-段階的運動療法(体調に応じた運動負荷量の調整)
《薬物療法》
-漢方
-ビタミンなど(ビタミンC、ビタミンB、カルニチンなど)
-向精神薬
-抗炎症薬

○認知行動療法
病前の活動量を意識するあまり、体調の良い時に無理をして、その他は寝込んでしまう悪循環のパターンにはまることが多いため、活動量が低下したことを自覚し、医師と患者の意思疎通により、日々の活動、ストレス、症状を管理し、改善していく方法です。

○段階的運動療法
ストレッチ、ウォーキング、水泳など、有酸素運動を症状と目標に合わせて、 徐々に負荷(時間、強度)を上げていく運動プログラムです。
慢性疲労症候群、線維筋痛症患者は、その圧倒的疲労から、日常生活を送ることが困難になり、「朝ベッドから起き上がれない」、「階段の昇り降りさえ苦痛」など、一日の大半をベッドの上で過ごしがちになってしまいます。 運動不足や活動不足は「身体機能の低下」、「筋肉の弱体化」へとつながり、 結果として、慢性疲労症候群や線維筋痛症以外の新たな病気(脂質異常症、心臓病、脳卒中、Ⅱ型糖尿病、サルコペニアなど)の原因となります。
段階的運動療法を実施することにより、疲労を予防しつつ、慢性疲労症候群や線維筋痛症を改善することで、以前の日常生活を取り戻せることを目的としています。

○漢方
補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯、六君子湯などの補剤や、抗炎症作用のある漢方薬を、証をみながら調整します。

○ビタミン類
アスコルビン酸3,000~4,000mg/日を3~4回に分けて食後を中心に服用
メチルコバラミン1,500μg/日を3回に分けて食後に服用
その他、フルスルチアミンなどを併用することもあります。

○向精神薬(疲労、疼痛、睡眠に関連するセロトニン代謝を調整する目的)
SSRI、SNRIを中心に抗うつ薬を、また必要に応じて抗不安薬や睡眠導入剤を用います。

その他
自身でできる方法として、以下の内容が役に立つと考えられています。
-ストレスをコントロールし、できるだけリラックスする
-過度の昼寝などを避け、規則正しい生活リズムを心がける
-活動計画を立て、できれば太陽をあびるように心がける
-バランスのとれた食事を心がける
-毎日同じ時間に起き、寝室に閉じこもらないなど睡眠管理に心がける

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